苦しみから逃げてたら、一番苦しい道で戦わざるを得なかった男のバカ話➖苦バカkurubaka➖

略して、『苦バカ(くるバカ)』。笑ってやってくれると、学んで先に進んでくれると嬉しいです。

人生無双の道 第3関門「③有機生態系の力」

3つ目の力。「③有機生態系の力」。
この力は手強い。なぜなら全ては解明されていないからだ。
しかし恐れることはない。一歩ずつ一歩ずつだが、確かに前に進んでいる。
どうか、この旅を楽しんで欲しい。

初めましての方は、この先を読むにあたって、まず前段のお話に目を通していただければ嬉しいです。
※以下の内容は、今年4月に大学生になる従兄妹に向けて、今自分が伝えられる最大限をまとめたものです。実際に話した後に気づいたことも、編集して文章に織り込んでおります。

 

 

忙しすぎて、自分が生物だということを忘れていた。
どんなに頑張ってもコントロールできない領域のある有機生命体だということを忘れていた。

このことに気付いたのは、忙しさから脱落して、数ヶ月後のことであった。

貴方が今、忙しくないとしたらよく理解してほしい。今もまさに、成長していること。寝る子は育つ。あれは、たぶん本当だ。「たぶん」なんて歯切れの悪いのは、こと詳細が解明されていないからである。何もしていないように見えて、何かしている。貴方は暇かもしれないが、実は脳は忙しくしているかもしれない。

脳科学では、こんな概念がある。その名も「DMN」。「DMN」とは、デフォルト・モード・ネットワーク(Default Mode Network)のことであり、脳が一番働いているのは、考え事をしているときでも、判断を下す瞬間でもなく、何もしていない時であるそうだ。瞑想やマインドフルネスができる人は、その人間に脳が活性化されていると言われている。

何もしていない時間が一番脳が働いている。なので、暇を潰してはならない。暇は何もしないことを楽しむことが、脳のためかもしれない。何もしない事が1、2ヶ月続くと、だいたい湧き上がってくるものがある。私がそうだった。絶望のふちに立たされて、不安で、生きたくない、楽しみが毎週の少年ジャンプのワンピースか、ヤングジャンプのキングダムの連載ぐらいしかなく、どちらも大先生なのでたまに休載なんかもあって、さらに絶望したりしていた。しかし、何もやらないで、健康的な生活をただ送っているだけで、結果湧き上がってきたのだった。おそらく、DMN(デフォルトモードネットワーク)働いていたのだろうと、1つ納得のいく解釈をしている。

スピリチュアルを語れるほど、精通していない。私が話したいのは、まだ全ては解明されていない生物科学の話だ。

近代は、科学の発展が進み、人間が理解できる領域が広がった。人間は時代とともに何もかも認識し、コントロールできることを増やし続け、そして、地球の支配者となった。

その地球の支配者は、いま、どうしているか。

地球温暖化感染症、天災、異常気象、など。自然に悩まされている。これだけではない。自分たちが生み出した、幻想・虚構・フィクションの人工的な概念(ガイネン)にも頭を悩ませている。経済成長、格差、法と規制、ジェンダー、など。全て悩みのタネになっている概念がある。貨幣、個人・プライバシー、約束、国家、人権、普通や常識などといった存在しない魔物、を生み出しては、手を焼いている。

支配していると思い上がった人類は、もはや、自然や過去に生み出した人工物によって支配されている。人類は、地球に家畜化されているのかもしれない。

このことでわかるのは、自然の力が、人間の叡智(エイチ)を凌駕(リョウガ)しているということであり、自然には敵わないということだ。

そして、アートという領域も同じく、解明され尽くされていない。人工物であり、完全に理解されていないのである。AI(Artificial Intelligence)もそうである。(アーティフィシャルの語源は、アートで、人工物という意味もある。サイエンスもある意味でアートなのかもしれない。)AIの計算過程は、ブラックボックスと言われている。黒い箱だ。どうしてその答えになったのか、研究者でもわからない。なぜなら、全ての過程について膨大すぎる量の処理をしているので説明がどこまで行っても足りない、つまり説明不可能なのだ。

これから、読もうとしている本にこんなものがある。『なぜ脳はアートがわかるのか/エリック・R・カンデル』ノーベル医学生理学賞を受賞した脳神経学者の本だ。アートを脳科学的に解明できているところまで解明してくれる本らしい。読んだら後日記事に残そうと思う。ぜひ私より先に読んで、この先で待ってて欲しい。

 

 

アートがアーティストでしか理解できないものであれば、大半の人がアートの理解に苦労するか、アートは天才のものだと壁を作ってしまう。人工物が科学的に完全に解明されてないということは、AIが理解されないのも、私や貴方の感情や文章が完全に理解されないのも、人間が生み出す生命活動の全ては完全に理解できないことになる。「理解できない!」と匙(サジ)を投げることもできる。科学的でない態度に逃げることもできる。

私たちがどうであれ、科学は確実に前に進んでいる。勘違いしてはならないのは、全自動で進んでいるわけではなく、科学者や研究者が、地道に、前に進めているのだ。科学的態度による日進月歩というやつだ。

先程のことは、科学的な態度をとればこう捉えることもできる。

人工物は、科学的に完全なる理解はされていないが、少しずつは確実に解明されてきている。AIも人の感情、文章も、人間の生命活動の神秘も、全てはわからないが、少しずつわかってきている。ならば、まずはわかってきていることから付き合っていけばいい。そして、いまわからないことは、いまわかろうとしない。

「③有機生態系の力」の力の本質はこうだ。

手を加えられる影響力の範囲のみ、手を加えて、
有機生態系の力を信じて、待つ。

 

これが有機生態系の力の理解だ。AIやインターネット、人工物については、前に紹介した本で『複雑系』としても語られている。有機生態系は、複雑系としても考える事ができる。その逆も然り(シカリ)だ。

 

 

これらの話を、なお、スピリチュアルと思う人も中にはいるかもしれない。スピリチュアルは便利なコトバで、何にでも使える、どんな食材にも合う、マヨネーズみたいなやつだ。その便利さは、人を豊かにすることは間違いないが、科学的態度の匙を投げてしまったと思われても仕方がない。

スピリチュアルと科学の違いは、人類の前への進ませ方にある気がしている。スピリチュアルは、根拠のない自信、認識の捉え方を変える、気付いて1人から始められる。一方、科学は、根拠のある自信、これは1人では始められない。先人たちの知恵を利用して、その上に一段一段築いていく。

好き嫌い、何を信じるかは貴方の自由だが、私は科学や科学的態度に尊さや慎ましさ(ツツましさ)を感じる。研究するために、面倒な手続きを踏まねばならないこと、前例の研究をとにかく当たること、効率が悪いと言われてもデータを地道に取り、そのマナーを守り、人類という歴史書を1ページでも前に進めようとしていること。そして、それらが大勢の人に知らぬうちに還元されているにも関わらず、多くの人にとっては仕組みや論理が難しく伝わらないという寂しさをかけながらも、証明することにこだわる健気な姿勢に尊さを感じざるを得ない。

有機生態系の力は、まだ解明されていない力で、説明しようと思えばいくらでもできるが、今回は概要だけにしようと思う。今後はいろんなキーワード、切り口で詳しくお話しできればと思っているので、そのキーワードを先に紹介しておく。

「コネクティングドッツ、点と点をつなげる」
グローカル&ウェイト」「影響力の外側」
「発酵(ハッコウ)の力」「森を育てるには」「複雑系

気になった方は、ピンときたキーワードで調べて学ぶのも楽しいはず。

最後にあのアイドルを引き合いに出して

最近、私が有機生態系の力を感じた、グループアイドルについて話をさせて欲しい。

アイドルは、総合芸術、社会彫刻だとか、現象込みで語られる事が多い。

私は今になって思う。

グループアイドルは、有機生態系であり、森だ。


良質な木々を育て、環境を作り、鳥や虫をこの地に運び、適切な手入れを怠らず、森が育つ。

最初は良かったが、荒れ放題になってしまった森。
渇き切った荒地から開墾(カイコン)して、1つの村、それ以上の繁栄を見せている森。
森の拓き(ヒラき)方も閉じ方もそれぞれ。

BiSH(ビッシュ)というグループアイドルにハマっている。恥ずかしながら最近の話だ。弟の影響だ。ありがとう弟。

BiSHはこの観点から言うと、良質な森になりつつあるのではと感じる。

アイナ・ジ・エンドのソロでの躍進。大衆を相手にする意思表明として衣料量販店GUとのコラボレーション。同レーベルの妹分の活躍。ファンと作り上げてきた自信と実力。高く優しいファンの期待値。アイドル市場の緩やかな減退野中で1つの答え、希望。(他にもあるだろうが。)

魅力は、この全ての現象であり、ファン一人一人の人生を含めた、この森にある。

そして、この森が良質であるということは、私が保証する。誰に保証されなくても良いのだが、保証したいと思う。これがリアルなファン心理な気がする。と、今朝書きがながら気付いた。

noteっぽく、BiSHの2020年のアルバム表題曲「LETTERS」の魅力を3つのポイントで伝える。

①コロナ禍で制作された楽曲である

②青天井の人気絶頂真っ只中の1曲である

③一人ずつ歌うスタイルを踏襲(トウシュウ)してきたBiSHが、ユニゾン(合唱)でサビを歌うエモさ(これは好きになればなるほど理解される、最大の魅力)

 

こんなときこそ僕ら まっすぐにぶつかり合おう
立ち向かう厳しさを バカにしないでくれ

すべて届けるよ胸の中 ダサい姿も全部晒そう
あなたいるこの世界守りたいと叫ぶ
見えない明日は待たない 今もあなたの無事を祈る

LETTERS/BiSH