苦しみから逃げてたら、一番苦しい道で戦わざるを得なかった男のバカ話➖苦バカkurubaka➖

略して、『苦バカ(くるバカ)』。笑ってやってくれると、学んで先に進んでくれると嬉しいです。

人生無双の道 第1関門「①矛盾することを受け入れる力」

人生無双になっていたかもしれない3つの力の1つ目について、お話ししようと思う。

初めましての方は、この先を読むにあたって、まず前段のお話に目を通していただければ嬉しいです。
※以下の内容は、今年4月に大学生になる従兄妹に向けて、今自分が伝えられる最大限をまとめたものです。実際に話した後に気づいたことも、編集して文章に織り込んでおります。

 

kurubaka.hatenablog.jp

 

さて、今日の方が、昨日の文章より長いので時間がある時に読んでほしい。ふざけるな!というご意見は、ゆっくりと時間をとってから聞く。まずはやるべきことを済ませてからお会いしよう。

 

まず、この第1関門が、とにかく難しい。しかし、受け入れると拒否するでは、人生をより善くできるかどうかの分かれ道にもなることを覚えておいて欲しい。

 

そもそも、矛盾という漢字は、そのまま攻めの矛と、守りの盾という字だ。多くの大人は、どちらかを選択して、もしくはどちらか一方を諦めて、旅へと出発する。なぜなら、村の長が「ここから選んで、先へ進みなさい。神の御加護よ。」そんな感じでお声をかけてくださり、周りの同士も皆それに従った。

 

しかし、外の世界には、矛だけでは体力がもたない相手も、盾だけでは歯が立たない敵がいる。そこで考える。矛を持っている自分と、盾を選んだあの人で組めば、世界を救えるかもしれない。そして、相互補完して前に進んだりしている。しかし、最初は上手くいくと思っていたこの補完関係も危機をむかえる。

 

例えば、経験値の配分だ。「どんな敵が現れても、経験値は半分こな!」そう決めて始めた旅だが、いつしか矛の自分しか頑張っていないことに気付く。「おい、お前も同じ経験値もらってんだから、ちゃんと働けよ!」そう言うと、あちらはこう言う。「私は盾を持っているんだから、同じようにはできない。貴方が攻撃を受けそうになったあの時、私がいなかったらどうなってたかわかる?」。2人は分かり合えていたはずなのに、いつしか分かり合えなくなっていった。

 

この後の話の展開は、どうなっただろうか。人によって描くストーリーは異なるだろう。確かにわかることは、貴方とその周りの人たちはこの後異なるストーリーを歩んでいる。

 

さて、私もこんな経験がある。最初に感じた同じような経験はゲームだった。幼稚園の年中か年長かに、買ってもらったゲームボーイポケモン緑。ゲームの一番最初に、オーキド博士から3種類の中から1匹好きなポケモンを選べと言われる。私は絶望した。リザードンカメックスフシギバナと、そしてピカチュウを従えたサトシ(アニメ版の主人公)を超えてやろうと本気で思っていたのに、ゲームの冒頭でこの夢は崩れた。そのあとは惰性でポケモンを選びゲームを進める。結局ゲームを進めるうちに、代わりになるポケモンがイッパイいて、捕まえては最強の布陣を組んだ。6匹までしか選べなかったのは、それはそれで絶望した。しかし、最後には納得のいく形になった。

 

ここで話を少し戻す。私は納得のいくポケモン6匹を選んだように見えるが、本心、本当のところはどうだろう。リザードンも、カメックスも、フシギバナも、ピカチュウも選びたかったあの気持ちに嘘をついていないかと。3匹から1匹しか選べない、そういうゲームなんだから仕方ない、諦めよう。本当にそれで納得いっているのか。

 

私はその後の人生においても、この答えがわからないまま、引き裂かれるような矛盾のうちでどちらかを選んできた。中学受験かこのまま進学か、部活に入るか入らないか、部活を辞めるか辞めないか、彼女か友達か、文系か理系か、就職か大学院か、攻めのA案か守りのB案か、人生は選択の連続というが、本当にそうだと思う。そして、毎回選んでは、引き裂かれる気持ちになった。

 

それは、ポケモンの原体験があるからだ。ヒトカゲリザードンの進化前のポケモン)を選ぶと言うことは、逆を言えばゼニガメフシギダネを見捨てると言うことでもある。しかし、見捨てなければ、いつまで経っても、はじまりの村マサラタウンから外へ出れない。ポケモンの世界で、引きこもりになるわけにはいかない。見捨てて町を出るが、引き裂かれる思いは残されたまま。色々な刺激によって、その引き裂かれた思いは忘れていくが、私はその後の人生においてずっと、その思いが残っていたか、同じように引き裂かれそうになった。

 

しかし、今は違う。なぜなら、「矛盾を受け入れる力」を手にしているからだ。

 

どちらか選ばないといけないことがあっても、より善い選択ができると信じている。つまりどう言うことか。矛か盾を選ばないといけない場面に遭遇した時、矛も盾も手に入れる方法を探るのだ。ちゃぶ台返し

 

「どちらか1個って言われているでしょうが!バカ男!」「ルールを守れ!」そう非難されるかもしれない。ありがとう。これから、ひらりと、強かに、私の答えを見出していく。

 

まず、どちらか1個を選ばないといけない、とは誰が言っているのか。そして、どんな意図で制限をかけているのかを探る。実は、大した理由がなく、これまでもそうしてきたから、と拍子抜けするかもしれない。他には、矛と盾の生産数が限られていて、誰かが2個選ぶと、受け取れない人が出てくる、みたいな話かもしれない。その時は、なぜ生産数を増やせないのか、どうすれば、増やせるのか考える。少なくとも、矛と盾の貯金がないその村はヤバそうなので、生産体制を整えるのは村の存続に必至だ。と、実は選ぶことにフォーカスしていると気付けない、Aのヒトカゲでも、Bのゼニガメでもない、ウルトラC(決してフシギダネではない。)が隠されているかもしれない。

 

間違えてはならないのが、「矛盾していることを受け入れる力」とは、与えられた選択肢に抗わず、平穏に選ぶ、僧侶的な発想ではない。それは、「矛盾していることを受け入れる」だ。自分という人生の小舟で佇むという、また違ったスキルだ。(これはこれで重要だが、ここでは割愛する)

 

私が貴方に贈るのはオールであり、力である。推進力に変換しないことには、自力で前には進めない。さて、ここまでが「①矛盾していることを受け入れる力」の重要性と説明だ。人は納得しないと中々行動に移せない生き物だ。私がすでにそうである。

 

それでは、この力の養い方を授ける。改めて言っておく。言うは易く行うは難しだ。今日教えてもらって今日発揮できる代物ではない。鍛錬(タンレン)が必要だ。では、お伝えする。この力を分解するとこうなる。

★極端を知る
★その極端・ことの本質を分析する
★本質同士を戦わせ、アウフヘーベンさせる

 

それぞれは、1つの記事ぐらいのボリュームで解説できるだろうが、ここでは端的に説明する。説明されていないことは、貴方の思考で補完して欲しい。私がコトバに起こしたとして、一番納得のいく解釈は自分しか生み出せないということも覚えておいて損はないはずだ。(書くことをサボる言い訳に聞こえたら、申し訳ない。旅を続けることは約束する。)

★極端を知る

簡単に見えるが、難しい。人は偏見のある生き物だ。偏見をなくすことはできない。しかし自分の偏見、指向、性癖が理解できていれば、矯正することができる。軽量機に器をのせて、プラマイ0のボタンを押すように。言うは易し。これは非常に難しいことだ。だが、本当の他者理解は、自分を介さないとできない。極端を知ると言っても、自分の器を知ることにもなるだろう。

★その極端・ことの本質を分析する

意見と意見はぶつかり合う。これは仕方がない。しかし、意見の本質、本当に伝えたいメッセージは分かり合えるかもしれない。見えている意見、コトバだけが全てではない。コトバは足りない。いつだって足りない。だから、思考で補完する。これが本質思考に近づく道に思う。そして、意見が出すことになった原因ともなっているお題そのものの本質を見るべきでもある。矛と盾かを1つ選べとは、どういうことなのか。

★本質同士を戦わせ、アウフヘーベンさせる

議論は全てアウフヘーベンの前フリだと思っている。AかBで悩んでいる、言い合っているその時間はウルトラCを見出す時間だと、アウフヘーベンを調べれば色んなことがわかってくるはずだ。

第1関門のおわりに

第1の関門がとりあえず終わった。どうだっただろう。長かったかもしれない。私も、長く感じた。だが、まだ一部であり、難しく伝えているとも思う。ぜひ、貴方の思考で補完しつつ、人生を切り拓いていって欲しい。それは、心からの願いである。

 

明日と明後日で、残りの2つをお伝えしようと思う。どうか私の旅に乗っかって、そして、自分の船を漕ぎ出してくれることを祈っている。

 

今日は、地元の長野県上田市で別所線という電車が再び走り始める。2019年の台風19号で、川に落ちた線路がやっと復旧する記念すべき日だ。どんなに苦しい日々が続こうが、1つ1つ丁寧にこなしていくことで未来は切り拓ける。そう勇気づけられたのだ。

 


SHISHAMO「人間」